う~ん、敬愛するセルゲイ・ボドロフ監督だからねぇ、何とか評価したいのですが、ちょっととんでも映画になっちゃったよねぇ…。でも、不快ではないの。何故なら、日本に対する愛が満ちているから。とんでも映画なんだけど、監督が「良い」と思っている日本の特色(義理、礼儀、書道・武道の精神統一、年寄りへの敬愛、等々)が魂こめて描けていたと思うから。お返しに、私達がロシアってなんとなくこう、というものも散りばめられていたじゃあないですか。ポーリュシカ・ポーレの着メロとかさ(笑)。あれ私もやりたい。
コメディなんだけどいまいちキレが良くないのは、ロシアのコメディ事情なのか、巨匠と呼ばれる監督故なのか。
ヤクザの孫娘が祖父の逮捕をきっかけに、イタリアに逃亡するはずが誤ってロシアに到着。そこで出会ったロシアの少年リョーハと一緒に、日本からの追手から逃れるための珍道中を展開する、というもの。
荒川ちかって、新春クールのドラマ「School!!」に意地悪女の子で出ていましたよね。あの時にも感じていましたが、とーっても上手でした。
(2011年洋画)