
あのウォン・ビンが「おじさん」なのである。だが、こうもスタイリッシュな「おじさん」がはたしてほかにいるであろうか。世捨て人だった元秘密工作員が、「隣の女の子」を守るために立ち上がる。牙をむく。残忍で残虐で残酷な描写と展開。でも、ラストにわずかな救いがあり、極上の娯楽アクション映画に仕上がっている。「おじさん」ありがとう。私の心のまでも救ってくれて。
ウォン・ビン、カッコイイぜっ!!

少しネタバレです。
質屋で世を忍ぶ姿で働く一人の男。隣の家の女の子からは「アジョシ(おじさん)」と呼ばれている。
女の子の母親は、女の子がアジョシの所に遊びに行くことにいい顔をしないが、どこ吹く風、と、女の子はアジョシの所を訪れ、アジョシは迷惑そうにしながらも、母親からあまり顧みられていない女の子のことを構ってあげている。
ところがある日、質屋のアジョシに女の子の母親がある荷物を預けてきた。それに伴い、危険な組織から追われるアジョシ。女の子の母親は惨殺され、女の子はさらわれる。恐らく臓器売買に売られるために。そして、実は元秘密工作員だったアジョシは、女の子を救うべく、自分の持てるあらゆる武力・精神力を駆使して女の子を助けに走る。

ラストは、「えっ?まさか?!そうならないでおくれ…!」という願いに違わぬオチではあるが、どきどき感は最高。ラストが普段のこういう韓国映画とは違いある意味ハッピーエンドだったのは、ウォン・ビンを意識したからか、ハリウッドに売りたいと思ったからか…?
(2011年アジア映画)