
あとからじわじわとくる作品。レバーへのボディーブローのような。絶望的で、暗くって、早く終わって欲しいと思う位不快なのだけれど、魂の来し方行く末に心を馳せてしまうような。ハビエル・バルデムが強烈だからか。作中のキャラだけでなく、彼自身のキャラも相当強烈だと思うので。ヨーロッパ的な、暗黒な感じが常に付き纏う、観る者の耐性を問う作品。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品である。彼の代表作は「バベル」と「21グラム」。「バベル」は私的にはイマイチの作品で、「21グラム」は超染み入った作品だったので、今作はどちらなのか、期待しながら鑑賞。
結論から言うと、上記の通り、「観る者の耐性を問う作品」。私には少しだけ耐性が足りなかったかも。ただ、概念時な部分と観念的な部分の融合が凄まじく、そこにはまる人にとっては極めて映画的に優れた作品になったに違いない。

ここからネタバレです。
バルセロナの片隅で、麻薬の売買などケチな仕事で口に糊する男ウスバル(ハビエル・バルデム)。別れた妻は情緒不安定で、とても二人の子どもを渡せず、今は彼だけが子どもの生活の面倒をみている。非合法の犯罪に手を染める一方、彼には特殊な能力がある。死者の魂、というか、死者が生きている者に何を言いたいのか、が判る、一種の霊媒的能力を持っているのだ。この能力は、物語のそこかしこに散りばめられ、時には人に感謝され、時には恨まれ、時には自分自身を苛み、そして観ている者には、一種の比喩的効果をもたらしている。
ストリートでの麻薬の売買、又、それに伴うしのぎやみか締め料の配分、中国人労働者の違法入国・違法労働の斡旋、等、様々な裏稼業で生活をしているウスバルであるが、ある日体調不良に気づき、膀胱癌で余命2ヶ月であることを知らされる。彼の取った行動は、余命をいつも通り、いや、いつも以上に子ども達と過ごし、生活をしていくこと。
そして最後の日はやってくるが、あの「死者」に来し方行く末を見せられながらも、ウスバルは全てを諦観したかのように旅立っていくのである。

余談ですが、作品タイトルの「BIUTIFUL」は、綴りとしては誤字です。ウスバルが娘に教えた文字なのだけれど、誤った綴りで娘は覚えてしまった。そして、そのことひとつだけでも、ウスバルの生きた証ということで、タイトルになったようです。
(2011年洋画)
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