

息子と観ました。このシリーズは、意外なことに次男がどっぷりはまり、ここ数作は劇場で一緒に鑑賞することにしていて、本当は公開時にすぐにでも鑑賞したかったのですが、さすがに年末のばたばたではゆっくり劇場に行くこともできず(仕事も勿論ですが、当時所属していた学童保育クラブでは秋口~12月にかけてイベントが目白押し)、ゆっくりとお正月休みに、という訳です。1/4に鑑賞。
この作品は、私にとっても、第一子を産んで少ししてからの第一作目の公開、それに伴い、作品の進度と子育ての進度がシンクロして、作品を通して自分史を振り返れるような、そんなメルクマール的なものになっています。
幼かったハリーとロン、ハーマイオニーが成長していく過程と、自分が第一子を産んでからこれまでの生き方の過程が重なり、今回、ハーマイオニーが家族写真から自分の姿を消していく冒頭シーンで早くも落涙してしまいました。愛や嫉妬に苦しむ姿、孤独と喪失の中での戦い、本当に傑作だと思います。
冒頭ヴォルデモート卿との戦いに備えて移動する仲間たちの中で、早くも敵方にマッド・アイが死んでしまうこと、分霊箱を捜しに旅する途中での仲間同士の仲違い、等、次々とファンタジーという以上のショッキングな出来事が続く中、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。特に今回のPartⅠで心に響いたのは、ロンの嫉妬心からくる猜疑心と、それによって発生する友情の一時的な崩壊と復活。人としての成長過程を表していて、母親の気持ちで見守ってしまいました。
主役たちの成長と共に自分史を振り返れる傑作。観終わってすぐに、勿論、PartⅡの前売りを買いました。
(2011年洋画)