試写会で観て来ました。
そもそも「スリルとサスペンスの正統派アクション映画」のリーアム・ニーソンをそんなに高評価していないワタシ。「96時間」はワタシに言わせれば、ぶっさいくな身の丈知らずな娘を溺愛してさらにおかしくしちゃった父親の、自分の育て方が悪いのに他人に当たってキレまくる、の図だし、今回のこの「アンノウン」も、一人で罠にはまったと勘違いして大騒ぎして、周りを巻き込みぐたぐだにする、実年齢より見た目が老けた男、の話。ま、ワタシに言わせれば、なので、ご容赦下さい。勿論、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」のリーアム・ニーソンは大好きですよ。
タクシーの事故で記憶を失った主人公が、フラッシュバックで途切れ途切れの記憶を甦らせる辺りで、もう、完璧にネタバレしてしまうので、あとは、いつこの鈍感男が自分自身の正体に気づくか、という所。アーンド、ダイアン・クルーガーの美しさと気風の良さを見所として、鑑賞しました。
このご時勢に、データに関する危機管理が甘々だったり、スチールしたい情報は、お約束の「世界を救うけど巨大組織に利害が出る」系だったり…。
つまらなくはないけれど、凡庸で、ちょっとどーでもいい作品のような気がしました。
ただ、途中のブルーノ・ガンツを始めとした老俳優二人の(一方は元ベルリン秘密警察のメンバーでもう一人はライプチヒ科工大学で研究を続けるフィクサー)対決は、息詰るもので、見応えあり、でした。
あともうひとつ、元の邦題「身元不明」の方が良かったとワタシは思います。
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(2011年洋画)