そうなんです。私は当選したのです。
あの、あの
「傷だらけの男たち」のジャパンプレミアに。

思えば、6/28、郵便受けに普通の試写状よりも大きい試写状はがきのざらっとした手触りを感じたあの時から(我が家のポストは高い位置にあって私の目線からは何が入っているか即時確認はできないのです)、
「きた!これ絶対ジャパンプレミアだ!」(根拠なしだけど確信があった)
運を全て使い果たしたときのあの甘美な高揚感に眠れない一夜を過ごし
(半分嘘。眠れないのはこのせいではなく家事が溜まっているから)、
金城ファンの友人に「ごめん」と一言謝り
(だって先週出産したキミにはいくらなんでも一緒に行こうとは言えないよ)、
その内トニー・レオンが「赤壁」の撮影が押しているため来日しない、という情報が入り、
トニー・レオンに会えるのだったら何でもします状態だった私は目の前が真っ暗になり、
いっそのことヤフオクで売っちゃおうかな、と思うくらい打ちのめされ
(これも嘘。こんな運のいいチケット売るはず無い。)、
でもでも金城クンと監督に会える!と持ち直し、
興奮しまくって迎えた7/4(水)。出勤前に六本木ヒルズに寄ってチケット引き換え(徹夜組の方たちと同席させていただきました)。この時点で再び強運が私に微笑んでくれたことをこの時は知る由もなく…
(実は、この前の晩に、息子が発熱してピンチを迎えていたのです。でも、当然仕事もあるので、迷わずベビーシッターを即効手配し、とりあえず凌ぎました。いや、子どもを持つ母には共通の、急な発熱によって仕事やお楽しみを諦めたことは多々あるけど、この日だけは、このイベントだけは私にとって別物だったので、37度ちょいの熱じゃ諦められなかったのよ。もう二度としないから今回は見逃して←って誰に言ってる?)
そして開演。トニー・レオンが来日できないという情報は、深く静かに浸透していたらしく、場内はそれ程混乱もせず。彼のビデオレターが
流暢な英語で流れた時は、う~ん、目頭熱くなっちまったぜ。中国の大雨による天候不順で撮影が押してしまって来られないって言っていた。
大陸なんか、大っ嫌いだぁ!!でですね。私の席は前から4列目だったのですが、上手の通路側だったので、その道のプロに言わせると(あ、その道って舞台挨拶試写会等に行き慣れている方たちです)、あまり良くないポジションなんだそうです。
(どこが?前から4列目ってだけですごーくいいじゃん!と思っていた私は浅はかでした)
入退場の時にファンサービスがあることもままあるらしく、その場合、上手側の席って入退場口から離れているから遠くてダメなんですって。
ところが、「カメラ・携帯をしまって下さ~い(泣)」と泣きそうに訴え続けていた場内整理のお兄ちゃんが、いきなり(通路脇に控えめに置いてあった)私の鞄を指差して、
「これ、足元に移動して下さい」と言い出したので…
えっ?なに?なんで?どーして?
と思っているウチに、
さぷらあいず!なんと、なんと、金城クンとアンドリュー・ラウ監督が
客席の下手入り口から入ってきて、
センター通路を観客と握手しながら横切り、
下手通路、つまり私の脇じゃ!脇を通って舞台に上がって行ったのじゃ!
金城クンと私の間はわずか50cm!勿論握手もしたさ!がっちりと!
すっごく大きくて温かな、肉厚な手の感触!
目も合ったよ!(と、私だけが信じているが)ああ、なんという、端整でノーブルな顔立ち!
こんないい思いができたなんて、本当に香港映画を好きで良かったよ!
アンドリュー・ラウ監督も素敵だったよ。「みんな武、武、ばっかり…」って冗談ですねちゃう所なんて可愛らしくて。表情も知的でした(無いけど両方から言い寄られたら私は監督だな)。
前にも書きましたが、「インファナル・アフェア」「頭文字D」で最も好きな監督の1人だし。
はい、ちゃんと「アンドリュー」って舞台に声がけしましたよ(笑)。
浜崎あゆみもサプライズで登壇(主催者的にはこっちがサプライズ。でも、婦女子的には金城クンが客席回って握手の方がずっとサプライズだろう!!)。小柄なのにオーラビシバシ!いや、カワイクテ、カッコ良かったです。
でー、鑑賞2回目の作品の方なんですがー、
冒頭から車での尾行、連れ込みアジトの発見あたりまでが、私としては絵的にすごく好きなのですよ。何台もの車で巧みに追いかけるシーンもこのチーム「らしい」部分だし、短時間の間に伏線も張りまくられている。
だから、2回目に見る時にも、ここを集中して見ようぜって、自分会議してきたのに…
金城クンの手の感触に釘付けで、ぼーっとしちまったよ。気がついたらトニー・レオンがレイプ犯を滅茶苦茶殴っていました。
で、気を取り直して作品に入っていったのですが、

いやー、やはり2人の男の心理、ここまで静かに強く描かれると完敗ですな。
もの凄く、人生の悲哀を感じる。
突き抜ける悲しみではなく、足をとられて動けなくなる悲しみ。
トニー・レオンも金城武も、過去に囚われて動けなくなる悲しみの中で生きている。
ところで、1回目の鑑賞の時には気付かなかったのですが、シュー・ジンレイ(トニーの妻スクツァン)は、何故トニーが自分の父を殺したってこと、今際の際に気付いたのかな?
だって、金城が真相を確信したのって、彼女が昏睡状態になってからじゃん。伝える術がないよね。
薬盛られてガスを引き込まれた時に薄目を開けていたから、それで全て気付いちゃったのかな?
何にせよ、彼女も哀しいよね…。
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