「ゴッド・ギャンブラーシリーズ」なるものをこれまで一作品も観た事がないので、厳密にこれがシリーズの最新作である、と、言い切る事はできない。チョウ・ユンファが(色んな意味で)卓越したギャンブラーである、という視点からだけ見れば、シリーズ作品と言えるのかもしれないけれど。
いや、全然関係なくても別にいい。なんか気楽に観られる作品、という位置付けでオッケー。そして感想はといえば、まあまあ、普通。香港映画好きとして熱烈に歓迎する訳ではないけれど、香港映画好きでなければチョイスしない作品だと思うので、そこはちょっとアイロ二カルだなぁ。
チョウ・ユンファって、60歳にならんとするのに、全然変わらない!むしろ若々しい!とか、あー、チャップマン・トゥ久々に観たなぁ〜、とか、ニコラス・ツェーは可もなく不可もなくでちょっと勿体無いな、とか、そんな感想しか浮かばなかった。
世界の富豪を巻き込み陰謀を企む香港の大富豪コー(ガオ・フー)をマカオで内偵していた香港警察だったが、潜入捜査官が身元を見破られ、殺害され、取引現場を撮影していたカメラの行方もわからなくなる。その潜入捜査官が、ラスベガス帰りの伝説のギャンブラー、ケン(チョウ・ユンファ)の長年の親友であるベンツ(ホイ・シウオン)の息子だった事から、ケンやベンツ、ベンツのもう一人の息子クール(ニコラス・ツェー)、甥のカール(チャップマン・トゥ)を巻き込む大対決となっていくのだ。
ケンのギャンブラーとしての能力が、いわゆる盲牌のカード版、「どんなカードでも指先で読み取る技術」だったり、攻撃能力が、どこに隠し持っていたのだろう?位の大量のカードをヒュンヒュン投げて相手を射抜くものだったりと、存分に発揮されていたのは面白い。何と言ってもチョウ・ユンファ、カッコイイしね。眼福、眼福。で、それでいいのだ。
シネマート六本木にて
(2015年に観たアジア映画)