もう、このシリーズに、理屈やおためごかしはいらない、というのは、きっとわざわざこの作品を選んで映画館で観る人の共通のお約束だと思うので、私もそんなことには触れません。ただただ、車とスピードが奏でる壮大なシンフォニーを楽しむのみ。そして、ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーの、それぞれタイプが異なる、涎が出そうなカッコ良さを堪能するのみ。リオデジャネイロの隠れ家の雰囲気や、町をぶっ壊しながらぶっ飛ばしていくカーアクションに身を委ねるのみ。
ええ、私は本当にヴィン・ディーゼルが好きですけどそれが何か?と映画館の暗闇の中で呟いてしまいましたよ。彼のイケてるドライビングテクニックは、今回若干減少してはいるけれど、けだるそうなしゃべり方とか、マッスルvsマッスルの格闘シーンとか、素敵。ストーリー展開(…と表現していいものなのか?)も、唐突感はあるにせよ、ワルから大金を奪う、という、ちょこっとカタルシスもある内容で。仲間でお宝強奪作戦に打って出るのは、「オーシャンズほにゃらら」みたいでした。
うーん、でも、続編ありありのラストは必要なんでしょうか?もう続編はいらないんじゃないの?勿論あれば結局は観ちゃうんだけどさ。
(2012年洋画)